前回は、いきなり筋子だか明太子だか分からないような写真だけ載せてしまいました。ちょっと時間がなかったもので・・・。
ピラニア水槽には、良くも悪くも変化はありません。
経緯を説明しますと、今、水槽部屋の冷凍庫の中は、3年前に死んだラインノーズとブランドティと、半年前に死んだピラヤ3号が保存されていて、さらにブラジルレインボーボア(蛇)の餌も冷凍しているので、肝心のピラニアの餌が入りづらい状況になっています。
そこで、奥さん内緒計画9の練習として、そろそろピラヤ3号を骨格標本にしようと、夜な夜な試みた過程での写真でした。
産卵したわけでも、新たに共食いがあったわけでもありません!ご心配or期待をさせてしまいスイマセン・・。
以降、結構写真がエグイですが、ご承知の上、ご覧下さい。魚料理の過程と思い込めばそんなにエグくはないかな・・。
冷凍庫から取り出し、水をかけながらラップから外しました。2008年10月に亡くなったピラヤ3号。21cmから飼育し、脂ビレまで23cmなので、推定28cm、体高は12.5cm。この写真はまだ凍っています。 以前は気付かなかったのですが、腹部にポツポツとしたものを発見しました。そう!!!、ピラヤ3号は雌♀で、抱卵していたのです!ぐぁ〜〜、これは残念です。。奥さん内緒計画7が惜しい所までいっていたのでした。。。
あと、ピラニアを触ったことがある方は体験したことがあると思うのですが、ピラニアって、やけに表面がヌルヌルしてませんか??半年間の冷凍から解凍しても、このヌルヌル・ヌメヌメ間は健在でした。ドジョウ以上の粘液です。
煮ます。ピラヤ3号がすっぽり入る大きな鍋が無いので、我が家で一番面積のでかいフライパンを使用しました。
ここで事件!!
目の前に嫁が!!!

この作業がばれた!!!!

寝たと思ったのにマズイ!!
・・・。
はい、キッチンハイターを「ドンっ」と置いていなくなりました。。。

作業は継続しました。
続いて、両面を煮てから取り上げます。煮すぎると骨と骨の結合部がもろくなるので注意が必要です。そしてフォークや串を使って、皮や肉を剥いでいきます。ゼラチン質のコラーゲンか脂がたっぷりです。
ホワイトピラニア同様、顎にコブがあったピラヤ3号ですが、やはりコブは顎の骨と密着していて、軟骨状になっています。簡単には綺麗に切り取れないわけです。
まだ中は生でしたが、さらに肉を剥いでいきます。一口食べてみましたが、味付け次第では旨そうです。でも半生なので生臭さの方が強かったです。
小骨が多いという噂のピラニアですが、これまでの解剖の経験上、小骨は多く感じません。むしろ骨が非常に頑丈です。肋骨も骨太で丈夫。
そして腹部には、卵がぎっしり。内臓は空っぽで、ほとんどのスペースを卵が占めていました。
卵はタラコ一つ分くらいありました。
東氏(東熱帯魚研究所)の記事によれば、"数千粒、2mm弱の美しいオレンジ色の粘着卵"との情報でしたが、まさにその通りでした。
卵の下は肝臓。結構大きいです。どんどん肉が無くなっていくのも寂しいので、肝臓はこの後、ピラヤ1号にあげました。ピラヤ1号の中でピラヤ3号は生き続けます。
卵は膜に覆われています。煮が甘かったのが幸いしました。この卵はビニールに入れて冷凍保存しました。
数粒を150cm水槽に入れたところ、ピラヤ達はすごい速さで反応を示し、何かを探すかのように落下地点をグルグル泳いでいました。
で、ある程度手で肉を取り除いたら、無理をせず自然界に任せます。外の土の上に置き、抜いた雑草を上に被せませす。あとはダンゴムシやらアリやら、その他の微生物が綺麗に分解してくれます。
一応今回の方法は、今は亡きホワイトピラニアの頭骨の標本の際も同じ方法で行っております。
そのときの写真はこちら↓↓
脂によって黄ばんでいます。これはアセトンで脂を抜き、漂白することができます。あえてこの黄ばみを残すのも良いかもしれませんが、いつかアセトンで漂白しようと思います。
ピラヤ3号は綺麗な骨格標本になるかな??